怒る人が怖いときに ― 繊細さん（HSP）が心を守る小さな工夫

はじめに
H2-1. どうして怒る人が怖く感じるの？
1. H3-1. 感情を受け取りすぎてしまうから
2. H3-2. 「私のせいかも」と考えてしまう
H2-2. 自分の心を守る3つのやさしい方法
H2-3. 私の経験から
まとめ ― 自分を大事にしながら人とつながる
1. 怒りの感情を「私事化」しないための自己理解術

はじめに

HSP当事者で、200名以上の方と対話経験を持つコーチの風乃蒼（かのあ）です。

怒っている人を見ると、胸がぎゅっと苦しくなる。（中略）まるで自分が怒られているように思ってしまう。そんなこと、ありませんか？

繊細さん（HSP）は、まわりの人の気持ちを感じ取る力がとても強いです。（中略）私自身もHSPとして、人の怒りや強い感情で心を消耗する経験を繰り返してきましたが、少しずつ「自分の心を守る方法」がわかってきました。この記事で、あなただけの「心の盾」を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。

繊細さん（HSP）は、まわりの人の気持ちを感じ取る力がとても強いです。
だからこそ、他の人よりも心が疲れやすいんです。

私も以前は、人の怒りにふれて落ちこんだり、
ずっとそのことを考えて苦しくなることがありました。
でも、少しずつ「自分の心を守る方法」がわかってきました。

H2-1. どうして怒る人が怖く感じるの？

H3-1. 感情を受け取りすぎてしまうから

HSPの人は、声のトーンや表情の変化、
その場の空気の「ピリッとした感じ」まで感じ取ってしまいます。

そのせいで、相手が怒っているだけなのに、
「自分が悪いことをしたのかも…」と感じてしまうんです。

それは“気づく力”が強い証拠。
でも、そのやさしさが、自分を苦しめることもあります。

H3-2. 「私のせいかも」と考えてしまう

HSPの人は、人の気持ちを考えすぎてしまいます。
怒っている人を見ると、
「私が何かしたのかな」「場の空気を悪くしたかも」と思ってしまう。

でも、ほとんどの怒りは“その人自身の中で起きていること”です。
あなたが悪いわけではありません。

H2-2. 自分の心を守る3つのやさしい方法

H3-1. 「これは私への怒りじゃない」と言ってみる

誰かが怒っているときに、
心の中で静かにこうつぶやいてみてください。

「これは、私に向けられたものじゃない。」

たったそれだけで、少しずつ心が落ち着いていきます。
自分の中に“境界線”を引くイメージです。

H3-2. 心にやさしいバリアをはる

人と会う前に、
「今日は自分の心を守ろう」と思ってみましょう。

そして、透明でやわらかい光の膜が
自分を包んでいるイメージをします。

誰かの怒りや強い感情があっても、
その光の膜がやさしく受け止めてくれる。

それだけで、安心感が少し生まれます。

H3-3. 離れることは悪いことじゃない

怒りのある場面や、心がざわざわする場所から
少し離れることも大切です。

トイレに行くふりをしてもいいし、
窓の外の光を見るだけでもいい。

それは“逃げる”ことではなく、
「自分を守るための行動」です。

そしてもし、何度も同じように疲れてしまう人や場所があるなら、
その関係から少し距離を置くことも悪いことではありません。

誰かと離れるのは、冷たいことではなく、
「自分を大事にするための時間」をつくるということ。

時間をおいて落ち着いたら、
また笑顔で会える日がくるかもしれません。

H2-3. 私の経験から

私は、誰かが怒っている場面がとても苦手です。
自分に向けられた怒りじゃなくても、
その空気の重さを感じてしまって、
まるで自分が責められているように思ってしまうんです。

そのあとも、頭の中で何度もその場面を思い出してしまって、
心がチクチク痛いまま。

でも、あるとき気づきました。
「これは、私に向けられたものじゃない」
そう自分に言い聞かせてみること。

そして、人と会う前に“心のバリア”を張るようにしてみました。
やさしい光に包まれているようなイメージです。

そうするだけで、少し楽になる日が増えてきました。

その人が悪いとか、私が弱いということではなく、
私のように“感じやすい人”には、
ちょうどいい距離を見つけることが大切なんだと思います。